Archive for category 003会社での地震発生時防災マニュアル

オフィス街での危険性について

Posted by on 木曜日, 20 4月, 2006

 多くの会社は鉄筋コンクリートで出来ているため、一戸建ての住宅に比べ安全性は高いと言えます。しかし一般住宅街にはない危険性があることも事実です。会社のビルは都市部に集中していますのでたくさんの窓があり、ビルの壁面には大量の看板が掛かっています。オフィス街で被災すれば、これらのガラスや看板が落下してくる危険性は高まります。
 また、会社から家へ帰ることの出来ない「帰宅困難者」の問題も会社で働いている人にとっては重要な問題になります。

オフィスで地震に被災したら

Posted by on 水曜日, 19 4月, 2006

 一見安全そうなオフィスですが、一般住宅に比べて多くの危険が潜んでいます。ロッカーや本棚が倒れてきたり、キャスター付のOA機器が転がってきたり、天井には多数の照明器具が取り付けてあり、落下してくれば大怪我につながります。
 高層階であれば、ビル自体が崩壊しなくても、揺れは地上の数倍になり揺れる時間も長くなります。オフィスで揺れを感じたら、身近な座布団やクッションで頭部を保護してエレベーターホールや階段室などの避難スペースにいち早く避難しましょう。
 また、オフィスはガラスの多い場所です。照明器具にしても同様ですが、オフィスビルのガラス窓は面積が広くなっています。オフィスでは小さな揺れにたいしても危険を避けるために窓際から避難することを意識しましょう。

オフィス街を歩いているとき

Posted by on 火曜日, 18 4月, 2006

 オフィス街を歩行中に地震に被災した場合、まず考えなければいけないことは、空からガラスや看板が降ってくる危険性が付きまとうということです。高層ビルの上層階から降ってくるガラスは、重力により加速度がついて時速40~60kmに及びます。さらに風圧の関係で尖った方が下側になって振ってくるので凶器以外のなにものでもありません。
 ガラスから身を守るには建物から離れなければなりませんが、オフィス街ではなかなかそのようにはいきません。そんな時は街路樹や障害物の陰に身を隠しましょう。手ごろな隠れ場所がない時は、頭の上にかばんをのせて防ぐしかありません。この時、頭から10cmほど離すと少しでも隠れる部分が増えます。

会社から家へ帰るには?

Posted by on 月曜日, 17 4月, 2006

 中央防災会議によると、首都圏で直下型地震が発生した場合、最悪で650万人の帰宅困難者が出ると予測しています。帰宅困難者の定義は会社から自宅までの距離が20km以上あり、自力で自宅まで帰れない人のことを指します。
 いざという時を想定して会社と自宅のルートを実際に調べておくことは必要です。通行止めのことも考えて2,3パターン想定しておくといいでしょう。この時注意することは、線路については目的地を直線的に結んでいますので近道には違いありませんが、高架線が多くありますので線路の近くを歩くことは危険です。選ぶルートとしては大きめの幹線道路を設定するとよいでしょう。緊急道路に指定されている道路なら一般車両は入ってきません。また、途中の要所で情報提供が行われる可能性も高くなります。ただし、歩くのは歩道にしましょう。

危険をおかして自宅へ帰るべきか?

Posted by on 日曜日, 16 4月, 2006

 震災後に会社から帰宅するときは、予測しがたい危険がありますので同じ方向の人と行動を共にしましょう。夜間は足元が見えにくく危険なため、夜間の移動は避けます。また、家族の安否確認できているならば無理をして帰る必要はないのです。震災後は混乱が発生するため多少収まってから行動するほうが賢明です。危険を冒して帰宅してけがをしたら意味がないのです。
 このような状況を想定すると、会社で1~2日間生活できるだけの食料、飲料水、寝具などの備えがあるとよいでしょう。また、会社の近隣の避難所はその地域の人の備蓄を想定していますので、通勤者はあてにすることができませんので注意が必要です。