建物がきしみ出したら・・・
多くの人が誤解をしていることの1つ。大地震に被災したとき建物が一瞬で倒壊すると思っている方が多いようですが、その可能性は低いと言えます。一般的に建物はゆらゆらと何度も揺れを繰り返して、最後にドサリと倒壊します。倒壊するまでの時間は建物の構造や築年数などによって異なります。
この倒壊するまでの時間に屋外に避難することができれば、大地震時の死因の8割以上に当たる建物の倒壊による圧死から免れることができます。逆に言うと屋外に避難せずに、机のしたなどでじっとしていれば、建物の倒壊と共につぶされてしまう可能性が極めて高くなります。
倒壊までのわずかな時間に避難できるように、揺れを感じたらドアや窓を開けて避難路の確保をまず考えて下さい。建物が傾いてくるとドアや、窓が開かなくなり、閉じ込められてします可能性もあります。
特に、一戸建ての住宅の場合、つぶれるのは1階なので、1階にいるときは避難路を確保して屋外に出ること、2,3階にいる場合は部屋から出て階段などで揺れが収まるのを待つように心がけましょう。わざわざ危険な1階へ行くこともないし、あわてて階段を駆け下りると大怪我につながりかねません。