Archive for category 001自宅での地震発生時防災マニュアル

地下街で地震に被災したとき

Posted by on 火曜日, 9 5月, 2006

 地下街は地上に比べ閉鎖的な空間なだけに地震に遭遇した時、危険だと考えてしまいますが、地下街では地震の揺れが地上に比べて半分程度になりますので、地上よりも圧倒的に危険ということはありません。地下街で本当に恐ろしいことは、閉鎖空間による混乱状態のときに起こる二次災害です。大勢の人が出口に殺到しますので将棋倒しになるということも予想できます。地下街ではガス漏れや火災が発生した場合危険なので、原則的にはすぐに地上に出たほうが良いのですが、混乱時の二次災害に巻き込まれないように少し時間をずらすなどの心の余裕を持ちましょう。また、出口は複数ありますので人が殺到してない出口から地上に脱出しましょう。

最悪の状態を想定するということ

Posted by on 火曜日, 28 2月, 2006

 震度7クラス以上の大地震に被災したときの最悪な状態とはどんな状態でしょうか?それは建物が倒壊することです。つまり被災時にとっさにとるべき行動は倒壊するかもしれない建物からいかに早く脱出して、公園や広場まで避難するかということが重要です。
阪神・淡路大震災における犠牲者の死因(神戸市内における検死統計より)
建物の倒壊による圧死  83.3%
火事による焼死       12.8%
その他             3.9%
このデータからもいかに早く建物から出ることの重要性が理解できると思います。

少しでも揺れをかんじたら・・・

Posted by on 月曜日, 27 2月, 2006

 地震の揺れには、初期微動と主要動という2種類の揺れがあります。初めに小さな揺れ(初期微動)の後に大きな揺れ(主要動)がくるという特性があります。最初は小さな揺れと思うかもしれませんが、初期微動と主要動の揺れの大きさは数倍~数十倍となるため、小さな揺れが大地震であるかもしれない可能性は十分にありうることなのです。
 つまり、小さな揺れに対しても油断はできません。小さな揺れの段階で避難するか、逃げ道をあらかじめ想定しておくことをオススメします。それが出来ないときには、どのように身の安全を確保していくのかということが重要になります。机の下にもぐり続けるということは建物倒壊の危険があるので注意しましょう。

建物がきしみ出したら・・・

Posted by on 日曜日, 26 2月, 2006

 多くの人が誤解をしていることの1つ。大地震に被災したとき建物が一瞬で倒壊すると思っている方が多いようですが、その可能性は低いと言えます。一般的に建物はゆらゆらと何度も揺れを繰り返して、最後にドサリと倒壊します。倒壊するまでの時間は建物の構造や築年数などによって異なります。
 この倒壊するまでの時間に屋外に避難することができれば、大地震時の死因の8割以上に当たる建物の倒壊による圧死から免れることができます。逆に言うと屋外に避難せずに、机のしたなどでじっとしていれば、建物の倒壊と共につぶされてしまう可能性が極めて高くなります。
 倒壊までのわずかな時間に避難できるように、揺れを感じたらドアや窓を開けて避難路の確保をまず考えて下さい。建物が傾いてくるとドアや、窓が開かなくなり、閉じ込められてします可能性もあります。
 特に、一戸建ての住宅の場合、つぶれるのは1階なので、1階にいるときは避難路を確保して屋外に出ること、2,3階にいる場合は部屋から出て階段などで揺れが収まるのを待つように心がけましょう。わざわざ危険な1階へ行くこともないし、あわてて階段を駆け下りると大怪我につながりかねません。

海溝型地震の初期微動と主要動の関連

Posted by on 火曜日, 7 2月, 2006

 地震発生が予想される東海地震、東南海地震、南海地震のような海溝型地震は主要動とよばれる規模の大きな揺れの前に初期微動と呼ばれる小さな揺れが起こります。主要動と初期微動の間隔の時間差は震源からの距離によって違いが生じます。被災場所と震源との距離が遠いほど時間差は大きくなり、避難するための時間も長くなります。
 あの関東大震災の時には、約1分ほど小さな揺れがあり、それから突然激しい揺れに変化したと言われています。この約1分間の間に屋外に避難できた人は家屋の倒壊による圧死から免れることができました。

直下型地震の初期微動と主要動の関連

Posted by on 月曜日, 6 2月, 2006

 直下型地震では、主要動と初期微動はほぼ同時にやってきます。この場合でも家屋が一瞬して倒壊することはありません。つまり直下型地震でも家屋から避難する時間はあるということです。
 

キッチンでの防災マニュアル

Posted by on 日曜日, 5 2月, 2006

 キッチンで火を使っているとき地震の揺れを感じたら、小さな揺れでも即座に火を消す習慣をつけましょう。また、いきなり大きな揺れが襲ってきた場合はただちに火元から離れましょう。無理に火を消そうとすることは危険です。火にかけているものがこぼれて火傷をする危険性だけでなく、一番肝心な身を守ることがおろそかになってしまいます。間違った行動はさらなる危険を招きます。
 

停電時の防災マニュアル

Posted by on 土曜日, 4 2月, 2006

 阪神・淡路大震災では約290件火災が発生し、7500棟の住宅が全焼しました。出火原因の6割が電気、ガスによるものです。このなかでも地震が収まった後に家に戻り、停電していたのでローソクに火をつけたとたんに火災が起きたという報告もあります。漏れていたガスに引火して火災につながったのです。ガスの遮断装置が機能しないこともありえますので、大地震の後には絶対に火を使わないようにしましょう。ガスのにおいがした場合出入り口を開け、近所にも火を使わないように呼びかけ、すぐにガスの元栓を閉じましょう。
 地震による停電が復旧して電気が元通りになった時、地震で壊れた家電製品から出火することがありますので、まずブレーカーを落とすことにも注意を払いましょう。電力の復旧と同時に火災が発生する復電火災ということもありえます。家電製品は一度すべてコンセントを抜き、家電製品が壊れていないか確認してから使うようにしましょう。

風呂、トイレで被災した時の防災マニュアル

Posted by on 金曜日, 3 2月, 2006

 お風呂やトイレのように狭い空間で地震に被災した時の危険性はドアが変形してお風呂やトイレから出られなくなることです。一般的に風呂場やトイレの窓は小さく、格子がしてある場合が多いので窓ガラスを割って外に出るということは困難になります。閉じ込められたまま火災が発生すると逃げることができません。小さな揺れに対しても即座にドアを開ける癖を付けましょう。
 風呂を沸かしている時は、まず避難路を確保してから火を消します。火を消すことよりも避難路の確保のほうが優先順位は上です。ドアは少しでも変形してしまうと自力で開けることは困難です。

倒壊で閉じ込められた時の防災マニュアル

Posted by on 木曜日, 2 2月, 2006

 家屋が倒壊して閉じ込められた場合は人を呼ぶ以外助かる方法はありません。周囲の助けを呼ぶには、自分の存在を示す必要があります。ここで注意することはただやみくもに叫び続けて体力を消耗しないことです。防災用に笛を用意していればいいのですが、笛がない場合は何かを叩いて大きな音を出すなどの工夫が必要です。