停電時の防災マニュアル
阪神・淡路大震災では約290件火災が発生し、7500棟の住宅が全焼しました。出火原因の6割が電気、ガスによるものです。このなかでも地震が収まった後に家に戻り、停電していたのでローソクに火をつけたとたんに火災が起きたという報告もあります。漏れていたガスに引火して火災につながったのです。ガスの遮断装置が機能しないこともありえますので、大地震の後には絶対に火を使わないようにしましょう。ガスのにおいがした場合出入り口を開け、近所にも火を使わないように呼びかけ、すぐにガスの元栓を閉じましょう。
地震による停電が復旧して電気が元通りになった時、地震で壊れた家電製品から出火することがありますので、まずブレーカーを落とすことにも注意を払いましょう。電力の復旧と同時に火災が発生する復電火災ということもありえます。家電製品は一度すべてコンセントを抜き、家電製品が壊れていないか確認してから使うようにしましょう。